落下の天国2008-11-02

落下の王国 
HP http://www.rakka-movie.com/

世界遺産を舞台に石岡瑛子さんの衣装デザインが栄える。こんな美しいシーンをたっぷり観れるなんて余りにも幸せ過ぎる。万華鏡のごとく次から次へと極彩色シーンの連続。望遠レンズの解像度が高く鮮やか、透明感溢れる。あっと息を飲み込む。じーっとうっとり見つめる。場面の変わる瞬間の一コマがとても繊細に計算され、スピード感がある。

「次はどうなるの?」期待感が沸き上がる。

光と闇の扱いがとてもすばらい。病院の中は、レンブラントの怪しい光の絵画のような、フェルメールの静謐な光の絵画のような。黒の美しさはゴヤの絵画のよう。

スタントマン、ロイの憂鬱が良く解る。あり地獄のようなまさに「落下の地獄」。「落下のイメージ」が残酷で鮮やかでそして美しい。恐怖とプレッシャーと戦いながら、しかし、ラストは素晴らしい「落下の天国」へと変わる。なんとも悩ましいくらいに美しい物語。

夢に出そうだ。

コメント

_ sakurai ― 2008-11-03 08:31:50

なるほど。
絵とリンクされるのは、さすがですねえ。
あすこまで映像の美しさにこだわって、「これを見てくれえぇ!」という監督の志のこもった映画をついぞ見たことがありませんでした。
素晴らしかったですねえ。
青の綺麗さが強く印象に残ってます。
夢に出てきてほしいのですが、まだ見てません・・。

_ keyakiya ― 2008-11-03 18:50:21

こんばんは。
語りの物語では、青と赤がものすごく鮮やかでした。
復習を誓った血染めの赤い旗がなんともすごい。
青い街は幻想的でした。
夕陽に染まる赤い街も印象的です。
ボクは昔から落下の夢をよくみましたが、
こんなにファンタスティクではありませんよ。

_ margot2005 ― 2008-11-03 20:53:33

こんばんは!
TBありがとございます!
>万華鏡のようなシーンに、怪しい光の絵画...とは素晴らしい表現で同感です!
「ザ・セル」の映像も綺麗だったと記憶してますが、コレは美しい世界遺産を映し出していて素晴らしかったです。あの物語もナイスでしたわ。

_ keyakiya ― 2008-11-03 21:57:28

こんばんは、margot2005さん。
ボクは憂鬱に感じる時が多いですが、
この極彩色の物語のように思えば素晴らしいことです。
「ザ・セル」観たいですね。
たぶんもの凄い映像でせまってくるんじゃないですか。

_ mezzotint ― 2008-11-04 22:00:06

今晩は★☆
確かにビジュアル的に最高な作品でした!
keakiyaさんはみなみ会館でご覧になったのでしょうか?
シネラリーべでは朝1回上映だっので慌てて観に行きました。
26年の構想、4年の歳月をかけての撮影、半端じゃないですよね。
結果このような映像美な作品が完成されたことは素晴らしいことです!
主役の女の子のキャラもなかなかいいですよね。

_ keyakiya ― 2008-11-05 00:08:33

こんばんは。
シネラリーベで見逃して、大阪で見逃して、
劇場鑑賞は諦めていたところ、京都みなみで公開していたので、
大助かりです。
映像に懸ける執念は半端じゃない、ほんとにそうでした。

表現行為は、最後の執念みたいなものが勝負の分かれ目ですね。
堪能させていただきました。

_ masktopia ― 2008-11-05 09:30:42

TBとコメントをありがとうございました。
前作「ザ・セル」を上回るほどの、ターセム監督ならではの色彩世界が
すみずみまで堪能できる作品でした。
今回も光と闇のコントラストがすばらしかったですね。
個人的には、あの太っちょ少女の自然な演技にも惹かれました。

_ keyakiya ― 2008-11-05 21:53:53

masktopiaさん、こんばんは。
闇の空間が豊かであれば、想像力が自然と膨らみます。
色彩が鮮やかであれば、幻想性が増大します。
こういう映画はとても脳に刺激的でいいです。
「ザ・セル」をレンタルショップで探してみます。

_ メル ― 2009-02-22 15:59:45

そうなんですよね~、画面が、場所が変わる度に息をのむシーンが現れ
ぞくっとしたことすら何度もありました。
考え尽くされた構図も圧巻でした。
keyakiyaさんの記事を読んで、あ~そうか、病院とのコントラストね~・・と
改めてそのことに気づきましたわ(^_^;)
あの物語の映像の方にばかり気をとらわれがちですが、病院のシーンも
その対比として良かったなぁ、と思い出したりしております。

>夢に出そうだ。

そうなんですよね~。私、この映画を見た夜、なにやらとりとめのないもの
でしたが、この映画のシーンに似たような場所が夢に出てきたんです。
keyakiyaさんは時々飛ぶ夢もご覧になるとのことですが
そちらの方は最近全然見れず(涙)
あの感覚を今一度!と思ってるんですけどね~(^^ゞ

_ keyakiya ― 2009-02-22 22:20:17

メルさんへ
ボクの中では、最高の五つ星ムーブィです。
できればもう一度劇場で観たいと願う映画です。

今でも時々、空を飛んでいます。
最近は図太くなって、夢だと解りながらもしばらく飛んでいます。
2〜3日前も、助走をたっぷりとってゆっくり飛びました。
とても楽しくいい気分でした。
深層心理的には、これってどうなんでしょうか?

_ kimion20002000 ― 2009-05-29 15:41:33

TBありがとう。

>夢に出そうだ。

ときどき、極彩色の夢を見るんですけど、この作品そのものが、夢の再現のような感じがしますね。

_ keyakiya ― 2009-05-30 00:08:37

こんばんは、kimionさん。
ボクも時々、極彩色の夢を見ます。
落下の恐怖がいつのまにか、快楽に変わっていきます。
快楽とは何かを暗示しているようでした。

_ アイマック ― 2009-12-01 22:43:12

こんばんは!
コメントありがとうございました!
世界遺産、衣装、舞台芸術をみてるようでなにもかもが美しかったですね。
ほんと万華鏡です。
映画館でみたかったです。

_ cochi ― 2009-12-05 08:03:58

ありがとうございます。
返事が大変おそくなりました。すみません。
また見たい作品は?となれば、この「落下の王国」ですね。
この美しさがすべてアナログ作品だということに驚きでした。
作ることの「執念」を感じます。

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_ 迷宮映画館 - 2008-11-03 08:27:25

久々に、これぞ映画!!というものを見たような気がした。凄い。

_ 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ - 2008-11-03 20:27:24

原題:THE FALL
CGを一切使わず世界24か国以上世界遺産13か所にロケを敢行、構想26年撮影4年という歳月をかけたという、~愛と復讐の叙事詩が紡ぎだす物語の力~



構想26年の結実は特に映画のオープニングに、凝りに凝ったような、その幻想的な映像に、よく現れている

_ ヨーロッパ映画を観よう! - 2008-11-03 20:46:50

「The Fall」2006 インド/UK/USA

世界遺産を舞台に繰り広げられる愛の冒険ファンタジー。

スタントマン ロイ/黒山賊に「グッド・シェパード/2006」のリー・ペイス。
ナース エヴリン/エヴリン姫に南アフリカ出身のジャスティン・ワデル。
アレクサンドリアにルーマニア人のカティンカ・ウンタルー。
監督、原案、脚本はインド出身で「ザ・セル/2000」のターセム・シン。

昔、昔のL.A.
事故で半身不随になったスタントマンのロイは自暴自棄から死にたい気持ちになっている。
ある日、ロイは同じ病院に骨折で入院している5才のアレクサンドリアと出会う。お話...

_ 銅版画制作の日々 - 2008-11-03 20:55:27

 君にささげる、世界にたったひとつの作り話。
10月8日、京都シネラリーべにて鑑賞。レディスディーということでか?それとも朝1回上映でなのか?このシアターがこんなに満員になるとは驚き!マニアな人には、やはり人気作品なのかもしれないね。観客の大半が女性だった。男性は2〜3名だったような気がする。私の隣には親子連れで鑑賞しておられた。子どもさんは5歳くらいだろうか?字幕版なのに、大変だろうななんて。
さてこの映画「落下の王国」の原題はいたってシンプル、“The Fall”。今回も邦題のほうが、何となくマッチしていると思う。何かタイトルを聞くだけで、神秘的な感じがするのだ。
構想26年、撮影期間4年!凄いですね。練りに練り上げた秀作という作品。どちらかと素晴らしいビジュアル的な作品だと思った。コスチュームデザインは日本の石岡瑛子氏。日本人が参加して、活躍しているとは凄いことですよね。
監督は映像の魔術師ターセム。彼が魂を込めて作り上げた生きる力を喚起させるファンタスティック&リリカルな心の旅。
さて原題の意味、“The Fall”とは落下です。この作品に登場する、傷ついた青年と純真無垢な少女の共通点は落下でした。
青年、ロイ(リー・ペイス)は映画のスタントマンでした。撮影中に橋から落ちて大怪我を負います。この事故に追い討ちをかけるように、私生活では恋人を主演男優に奪われ、自暴自棄状態になっていました。そんな彼の前に現れたのが、オレンジの樹から落ち、腕を骨折した5才の少女、アレクサンドリア(カティンカ・ウンタルー)でした。
 
 ヒロインの女の子はむちゃくちゃ可愛い少女ではありません。ちょいと太めで元気のいい普通の女の子です。いつも宝物の入った箱を持って、病院内を散歩しています。
ロイは動けない自分に代わって、命を絶つための痛み止めの薬(モルヒネ)を調剤室から盗んでこさせるべく、彼女を利用する。アレクサンドリアの気を引くために、思いつきで語り始めた冒険物語、それは6人の勇者が世界を駆け巡り、悪に立ち向かうという「愛と復讐の叙情詩だったーーーー。
落下したことで傷ついた青年と少女がふれあいの中で、互いに生きる力を取り戻していく姿は何か感動的である。
青年が語る即興のおとぎ話が少女の無垢な感性の中で独特のお話にと創られていく。子どもの想像力の豊か

_ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 - 2008-11-03 21:08:48


 『君にささげる、 世界にたったひとつの作り話。』
 コチラの「落下の王国」は、「ザ・セル」のターセム監督が、13の世界遺産、24カ国以上にロケーションを行い、構想期間26年、撮影期間4年の歳月を費やし、完成させた9/6公開のアーティスティックなアドベンチャー・....

_ 映画通信シネマッシモ☆プロの映画ライターが贈る映画評 - 2008-11-03 23:16:02

例えるなら万華鏡のような、華麗な美に彩られた映画だ。1915年、大怪我を負って入院中のスタントマンのロイは、失恋で絶望。自殺用の薬を入手するために少女に5人の勇者が登場する壮大な叙事詩を語り始める。CM出身のターセム監督の美意識が炸裂する映像が見事。特にゾウ....

_ 好きな映画だけ見ていたい - 2008-11-05 09:31:45

    

  「落下の王国」 (2006年・インド/イギリス/アメリカ)

企業コマーシャルの世界から、異色の犯罪映画「ザ・セル」で鮮烈なデビューを飾ったターセム監督の最新作。4年にわたって世界20カ国以上でロケ撮影をしたという映像は、さながら世界遺産の旅と言っていいほど贅沢な景観美に満ちている。同時にそれらの風景は、目の前で今まさに生まれ出る物語の“子宮”として、単なる景観を超えた神話性を宿しているように映る。それは前作「ザ・セル」の、不安をあおる猟奇的なイメージとは異質の、原初的躍動感にみなぎる映像美だ。

舞台は映画産業が黎明期を迎えた20世紀初頭のカリフォルニア。スタントマンのロイ・ウォーカー(リー・ペイス)は鉄橋から落下するスタントに失敗し、足に大けがを負って病院のベッドの上にいた。復帰への不安にさいなまれるばかりか、恋人まで主演俳優に奪われて鬱々とした日々を過ごすロイ。そんな彼のもとに、オレンジ農園で樹から落ち、腕を骨折して入院中の移民の少女、アレクサンドリアが現れる。話す英語もたどたどしい5歳の少女に、ロイは頭に浮かんだ物語を話して聞かせる。それはひとりの悪者に復讐を誓う、5人の勇者の冒険譚だ。少女はしだいにロイの物語に心を奪われ、もっと先をとせがむようになる。やがて彼の頭の中に一つの計画が浮かび上がる。少女を使って薬剤室からモルヒネを手に入れ、自分のみじめな人生を終わらせようと・・・・・・。

ターセム監督はこの映画の構想を二十数年前から温めていたというが、直接のきっかけとなったのは、1981年に公開されたブルガリア映画「YO HO HO」(ザコ・ヘスキジャ監督)だった。この作品では、背骨を骨折して再起不能となった舞台役者が、入院先の病院で10歳の少年と知り合う。将来を悲観する役者は、自殺を図るために少年を使って毒薬を手に入れようと計画し、少年の心を虜にする物語を話しはじめる。しかし二人はしだいに物語を通じて互いに心を通わせるようになり、男は人生を生き直す勇気を取り戻す――。この作品に着想を得て、ターセム監督は舞台役者をスタントマン、10歳の少年を5歳の少女へと設定を変え、大人と子どもが一つの壮大な幻想を共有するストーリーテリングの醍醐味を、新たに映像化することを試みた。その結果生まれたのが、めくるめくイマジネーションの洪水だ。即興で紡がれる物語は

_ 新!やさぐれ日記 - 2008-11-16 16:11:40

▼動機
ポスターがきれいだった
▼感想
なんだかしっくりこなかった
▼満足度
★★★☆☆☆☆ あんまり

▼あらすじ
左腕を骨折して入院中の5歳の少女アレクサンドリア(カティンカ・ウンタール)は、脚を骨折してベッドに横たわる青年ロイ(リー・ペイス)と出会う。彼は彼女にアレキサンダー大王の物語を聞かせ、翌日も病室に来るようささやく。再びアレクサンドリアがロイのもとを訪れると、彼は総督と6人の男たちが織り成す壮大な叙事詩を語り始める。
▼コメント
「落下の王国」という邦題はすばらしくよく出来たもので、鑑賞してみると「王国」はあまり関係ないということが分かる。
ポスターも...

_ 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 - 2008-11-19 15:11:34

☆9月に数館で公開された作品が、段々と公開館を増し、遂に、私の「行きつけの映画館^^;」である<MOVIX昭島>で土曜から公開された。

 こりゃ、去年の『パンズ・ラビリンス』以上の傑作ですな。

 『トト・ザ・ヒーロー』にも匹敵するスケールの大きさだ。

 ・・・私は、死の床にあっては、この『落下の王国』や『バロン』のような作品をエンドレスで見つつ逝きたいと思っている。

 どこが「『パンズ・ラビリンス』以上」かと言うと、前者主演の美しい少女(イバナ・バケロ)が、性的な暗喩を醸していたのに対し、今作主演の幼女(カティンカ・ウンタール)は、可愛らしさの純粋さを発揮させて物語を引っ張っていった点が、だ。

 その悲劇度も、考えれば考えるほど、深い。

 また、『トト・ザ・ヒーロー』の人生時間的(縦軸)なスケールに対し、世界空間的(横軸)な大きさがあった。

 ちなみに『トト・ザ・ヒーロー』にも美少女が出てくる(サンドリーヌ・ブランク)。

 それから、『バロン』にも美少女が出てきていた(サラ・ポリー)。

   ◇   ◇

 正直、私、傑作に対しては、特に語るべき言葉がないんですよね〜^^

 う〜ん・・・、とても軽快な作品だと思った。

 それは、事故で入院し寝たきりのスタントマンの青年(リー・ペイス)が、同じく入院していた少女に、世界中を飛び回る(飛び回り過ぎる^^;)空想を話して聞かせている、そのスケール感もあるのだが、何よりも、その話の臨機応変さが軽快だったのだ。

 1秒前にはピラミッドの前、1秒後には万里の長城へ。

 それらの短いカットが、一定の説得力ある映像で見せられる。

 非常に制作費もかかっているのだろう。

 よくもまあ、こんな脚本が通ったなあ。

 監督二作目のターセムに、何でこんな大作が任されて、しかも、こんな堂々たる作品に仕上げられたのであろう・・・。

 私は、こんなにも世界を飛び回る作品は、『ジャンパー』以外には知らない^^;

 でも、『ジャンパー』には、それぞれのロケーションで元を取ろうとした気配がありありだったね^^;

   ◇   ◇

 空想の世界には6人の戦士が登場する。

 それぞれが、類型的でない苦悩のエピソードを持っている。

 そして、それぞれの逸話は、それぞれに豪勢なロケ・美術・セットでもって語られている。

_ 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 - 2008-12-10 20:33:33

☆ネット上での友人、おってプライベートでも友人のMUTIさんが、私個人に『落下の王国』評を送ってくれたので、ここに転載する。

 ちなみに、私は、[映画『落下の王国』を観た(大傑作!!)](クリック!)として書き残しているので、併せて読んで欲しい。

   ◇   ◇

 蘭さん、MUTIです。

 おすすめいただいた「落下の王国」を見ました。

 見たのは、10日程前でしたが、印象がまとまらず、

 今日まで連絡できなかった次第です。

 今となっても、まとまらない感想ですが、以下、映画の感想です。


   ===============================================

 ターセム・シン監督の「落下の王国」(2006年 THE FALL)を見た。

 冒頭が恐ろしいほどの傑出映像だった。

 白黒によるスローモーション映像で、これほどに美しい映画を私は未だかつて見た事がない。

 映画史において比類のない数分間の一つとして記憶されるべきイメージだ。

 私がこれまで見てきた経験からすると、

 スローモーションというものは、映像の美しさ・映画的構成という点で、きわめて扱いにくい手段であり、多くの場合、作者の意図通りの効果を生まないだけでなく、それまでの「流れ」をぶち切ってしまう無惨な例と化す。

 アメリカン・ニューシネマの名監督、サム・ペキンパーのような、スローモーションに関して異様・特異な才能をもつ監督もいるが、しばしばスローモーションの使用は、その作者の映画についての無理解部分を晒してしまうことにつながってしまう。

 そして白黒。

 この監督の前作「ザ・セル」(2000年 THE CELL)はDVDで鑑賞し、鮮やかな色彩のカラーを多用した衝撃的イメージは印象にのこった。

 本作でも、鑑賞前にポスター等をみて、鮮やかな原色のイメージを持っていのだが、冒頭の白黒映像のもつ緊張感とみずみずしさは、そんな私の先入観を鮮やかにとびこえてくれた。

 この白黒スローモーションの冒頭部分についていた音楽がなかったら、私は全身全霊で、この部分を賞賛した事だろう。

 ただ、この部分で、クラシックの名曲を使っている事だけが、映画としての感動に水を差した。

 こういう気分の中ではじまった本編は、ここでも私の監督に対するイメージをくつが

_ 心の栄養♪映画と英語のジョーク - 2009-02-21 10:20:11

圧倒される映像美と構図でした。こういうところがこの地球上にあるということにも感動。

_ サーカスな日々 - 2009-05-28 03:43:56

『ザ・セル』のターセム監督が製作した、美しい美術品のような感動巨編。自殺願望のあるスタントマンが幼い少女を操るために始めた虚構の物語が、やがて夢と希望を紡いでいく様子を丹念に映し出す。傷ついた青年役に『グッド・シェパード』のリー・ペイス。彼を慕う少女を演じるのは、これが映画デビュー作となるカティンカ・ウンタール。CGに頼らず、世界遺産を含む世界24か国以上で撮影された驚きの華麗な映像に息をのむ。[もっと詳しく]

ターセムの美しい映像は、単に美しい映像であることを、超えているはずだ。

前回の『セル』でジェニファー・ロペスが殺人鬼の脳内に入っていく映像もそうなのだが、ターセム監督の独特の映像美学はどこからくるものなのだろうか?
1961年インドで生まれたターセムは、ヒマラヤの学校に行き、24歳でアメリカに渡っている。そしてカリフォルニアのアートスクールを卒業するのだが、彼は映画の世界に進んだのではなかった。
MTVやテレビCMの演出の世界で名をなしたのだ。
ナイキ、リーバイス、ペプシなど、世界的企業のCMを演出したり、ビョークのミュージックビデオを制作したりしている。
もちろん、MTVやCM出身の映画監督は何人もいる。
彼らのなかの一流のアーチストたちは、潤沢な予算とスポンサーの厳しい視線の中で、凝縮された映像、コンセプチュアルな映像、驚愕の映像を求められることになる。



「映像の魔術師」といわれるターセルは、最高のスタッフたちと緊張に満ちた撮影現場を潜り抜けたのであろう。
あるいは、セットに飽き足らず、最高のロケ地を求めて、世界中を飛び回ったのだろう。
CMやMTVは、本質的にはストーリー展開で見せるものではない。
あらゆる技巧を駆使し、コンセプチュアルアートに近いような、迫力のある映像美を求めることになる。
映像ではないが、ある時代に日本でもトップクラスのグラフィックマガジンの制作現場の近くにいたので、僕にもディレクターとカメラマンとアートディレクターとその他大勢のスタッフが火花を散らすようなコラボレーションのなかで、グラフィカルな作品を仕上げていく作業が少しは理解できるところがある。
ターセムは一瞬、一瞬のイマジネーションを具現化していくところに長けたところがあるのだ。



『落下の王国』という作品は、映画的文法で言えば、それほど練られたストーリーがあ

_ あず沙の映画レビュー・ノート - 2009-05-29 16:57:04

2007 アメリカ 洋画 ファンタジー ドラマ
作品のイメージ:癒される、おしゃれ、スゴイ
出演:リー・ペイス、カティンカ・アンタルー、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン

とにかく映像が美しい作品(これは、劇場で鑑賞したかったです)。CGを使わず20カ国以上でロケを敢行、タージ・マハル、万里の長城

_ 小部屋日記 - 2009-12-01 22:37:17


THE FALL(2006/インド、イギリス、アメリカ)【DVD】
監督:ターセム
出演:リー・ペイス/カティンカ・ウンタール/ジャスティン・ワデル/ダニエル・カルタジローン/レオ・ビル/ショーン・ギルダー/ジュリアン・ブリーチ/マーカス・ウェズリー

君にささげる、世界にたったひとつの作り話

『ザ・セル』のターセム監督が製作した、構想26年、撮影期間4年を費やした架空の物語と現実が交差する物語。
世界遺産を含む世界24か国以上で撮影された華麗な映像がすばらしい!


1915年のロザンゼルス。映画の撮影中大けがをしたスタントマンのロイは、同じ病院に入院していた5歳の少女アレキサンドリアと出会う。ロイはある企みのためにアレキサンドリアに“思いつきの冒険物語”を聞かせる・・・


大まかな筋も知らずいきなり見たので、冒頭から何が起きてるのかわからず、、
幻想的な映像は、どこでどうやって撮影したんだろうかと思う程、現実離れして美しい。
冒頭のセピア色のスローモーション、青い空とベージュの砂漠、エメラルドグリーンの海、カラフルな建築物、デザイナー石岡瑛子の衣装と、どれもこれも芸術的。
ロケーションは万里の長城、アンコールワット、タージマハル、イスタンブールなど世界各地だそう。


ロイが少女に聞かせる架空のお話・・実は自分が主人公。
物語の中の悪党は自分が憎む相手。
絶望感から現実から逃れたいという思い。おとぎ話ってもともと現実逃避したお話でもあるもんね。
無垢な少女は話に夢中になり、いつしかロイと少女の心はつながっていく。
過空のお話の部分が間延びしてしまったのが残念。

でもイマジネーションの世界は無限だということ。
監督の優しさが込められている作品でした。
少女役のカティンカちゃんのナチュラルな演技、ロイ役のリー・ペイスの端正さなどキャストもよかったです。

★★★★(5段階☆は0.5)

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